経営判断に役立つ経理や資金の資料を作成しよう
「社長のための経理」
解決事例 1
(質問)経営者が知らなければいけない経理業務とは何でしょうか?
(回答)新聞は読めても、記事を書ける必要はありません。会社経営においても、経理業務はできなくても、経理が出してくる決算書が理解でき、経理担当者にどんな資料を出してもらいたいかが指示できればいいのです。
(ポイント)
日常の事務的な処理はできても、経営に必要なデータを出してくれない、出せないという経理担当者が中小企業には多いのが実情です。また一般的に経営に資するような資料の作成や、管理的な業務ができる人材を採用となると、それ相応の給与を支払わなければなりません。外部に委託しつつ経理担当者を育成するのが賢明です。
銀行融資を経理マン抜きに依頼する
「社長のための経理」
解決事例 2
(質問)融資の交渉は今までベテランの経理がやっていましたが、休職に伴い私がやる事になりました。成功させるポイントがありましたら教えてください。
(回答)金融機関は誰にでもお金を貸してくれるわけではありません。そこでポイントとなるのは今後の事業計画、特に資金計画です
銀行の担当者もサラリーマンである以上、融資先が間違いなく返済してくれるかを上司に説明しなければなりません。口頭での説明で上司が納得するはずもなく、合理的な資金計画が必要になります。
(ポイント)
世の中、計画通りに進まない事もあります。それは資金計画も同じです。しかし固定費の計画は計画通りにしなければなりません。固定費は社長の決断一つの経費だからです。固定費をコントロール出来ない社長に対して金融機関は不信感を持ちます。
退職して起業 経理より営業を優先する
「社長のための経理」
解決事例 3
(質問)私は会社を退職し起業しようと考えています。成功する確率を上げる方法はあるでしょうか。
(回答)今まで働いていた会社との取引が行える、自分が扱っていた商品やサービスを今度は自分で会社を興し扱えるというように、まったくの新規からの創業ではなく、サラリーマン時代に培ったノウハウが生かせる創業が、最も成功の確率が高くなります。
しかしもの作りや販売に集中したい、でも請求をわかるのは自分しかいない、月末の支払いを人に任せるのは不安だということで、自分で経理業務をこなさざるをえない経営者の方が多いのが実情です。特にお金にまつわる事務処理で面倒なのが、銀行に行って小口現金の出金をすること、業者へ代金の振り込みをすることです。
月末近くになると、数十分間銀行の窓口で待たされることもあり、大事な仕事を抱えた人がやるべき仕事ではありません。
しかし、ことお金のこととなると、誰彼となく任せるわけにいきません。そこで、仕方なく経営者が店頭に並ぶということが起こるのです。
(ポイント)
人、物、金、時間と限られた経営資源の中で平等なのは時間でです。ゆえに創業期は時間の使い方にセンスが求められるのです。経理業務は信頼のおける人物に任せることです。適当な人材がいない場合、信用のおける外部委託も考える必要があります。