経理が銀行から帰ってこないって本当?
「経理の効率化」
解決事例 1
(質問)弊社の経理がインターネットバンキングの導入に拒否反応を示しており困っています。
(回答)未だに『五十日(ごとび)は経理担当者が銀行から帰ってこない。』などの声が経営者から寄せられます。
経理実務の仕事には、源泉所得税の納付、住民税の納付、給与の支払い、定時の支払い等五十日が期限の支払いが数多くあります。
このため、特に10日、25日、月末は、金融機関のATMや窓口が非常に混雑し、長時間待たなければならないことが多くあります。
その上、印鑑が違う、訂正印がない等と何度も足を運び、気がつけば半日以上かかることもあります。
これらはインターネットバンキング等の活用で解決できます。金融機関と利用できるサービスによって使用手数料はかかりますが、銀行に行く手間と時間がかかりません。
(ポイント)
未だに振込を銀行でやられている中小企業は多いのが実情です。間違えがあってはいけないので慣れた方法でとの事でしょうが、仕事を今まで通りのやり方で行おうとするとコストはいつまで経っても下がりません。思い切って導入し最初は外部に委託しダブルチェックをするのが賢明です。
月末になると残業 もっと段取りよくしよう
「経理の効率化」
解決事例 2
(質問)月末になると経理担当者が遅くまで残業しています。残業代も馬鹿にならないので出来れば残業して欲しくありません。どうにかならないでしょうか。
(回答)経理という仕事は、どうしても月末に仕事が集中しがちです。しかし、請求業務や支払い業務を毎月早い段階から段取りすれば、案外月の仕事が平準化します。
経理だから月末が忙しいのではなく、仕事を今まで通りのやり方で行おうとするから忙しいということです。
(ポイント)
中小企業の社長は創業者以外、経理業務をやった事の無い人が大半です。その為、業務内容がよく分からない為、経理担当者に命令することが出来ない方もいます。そういった場合、外部の専門家を介して仕組みを変えるという事も有効な手段です。
商取引の方法が変わったのなら経理作業も変えよう
「経理の効率化」
解決事例 3
(質問)経理の業務で止めた方が良い業務とは何でしょうか?
(回答)営業担当者は外出することが多く、旅費精算のために会社への帰りが不定期なことが多いのではないでしょうか。
営業担当者の旅費や諸経費の精算は現金で行うことが一般的ですが、この現金での精算業務以外に、経理担当者が現金を直接扱うことはほとんどなく、この作業が経理担当者が常時在籍しなければならない理由ともなります。
しかし、販売代金の入金や業者への支払いは、最近ほとんど銀行振込に移行しています。
そんな時代なのに、経費精算は現金というのは、あえて経理の仕事を作っているようなものです。また、小切手や手形での代金の回収も、事務コストの上昇と盗難リスクを増やすだけです。
(ポイント)
インターネットバンキング等を使わず昔ながらのやり方でやっていると結果的に仕事の為の仕事を作る事になってしまいます。
管理コストを考え経理作業で手を抜く方法
「経理の効率化」
解決事例 4
(質門)弊社は先代の頃より切手や印紙の管理は厳重にやっています。しかしあまり厳重にやらない会社も多いと聞きます。
(回答)切手や印紙の管理も、野放しにしていいわけではありません。しかし、月に1、2万円の切手・印紙の厳格な在高と払い出しの管理をする人件費と紛失する損失と比較した場合どちらを取るかを考えなければなりません。
経理という仕事は、どこかで割り切らなければいくらでも人件費がかかります。管理コストとの比較で、あえて管理しないという選択肢もあっていのです。
もちろん、売掛金の回収を忘れていたといのは、別次元の話です。本業のお金の流れがいい加減だと、本業自体が傾いてしまう可能性があるからです。
(ポイント)
如何に、低予算で管理するか、経営者は割り切らなければなりません。